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教科書番外編 歴史教科書問題 [日本について考えてみる。]

最近教科書を語る際に、
メインテーマとして扱われなくなっていますが、
歴史教科書はまだまだ議論が
行われているようですね。

最近の議論の流れを丁寧に見ていないので、
というか、勉強をサボっていると言うか、
僕の元にはたくさんの資料が送られてくるので
見るのがうっとうしい・・・
もとい、面倒・・・
いや、とっても大変ですので、
情報が処理しきれてません。

ですから、
ここでは最近の議論の流れではなく、
僕が教科書問題が起こったとき、
そして、所謂「あたらしい歴史教科書」が
出来上がったときから
一貫して主張していることを、
もう一度確認しておきたいと思います。

この教科書問題ですが、

この問題を
右も左も大事なことを忘れて、
イデオロギー問題にしすぎ。

肝心の教科書のクオリティーについて、
もっとしっかり検証されるべき。

イデオロギーの問題よりも、
もっと中身に注目すべきです。


僕は、
初めてこの教科書が出たとき、
僕の先輩と共に、
他の教科書と見比べるために
すべての教科書が
市役所で一般公開されたときに、
朝から晩まで市役所の一室で
すべての教科書に目を通しました。

少し余談を。

その間、
新しい歴史教科書に反対する人たちが
入れ替わり立ち代、十数名来ましたが、
はじめっから「これはかたよってるんやろ?」
「最悪な教科書やわ。」と
教科書を10秒くらい見て、
アンケートを適当に書いて、

「偏ってる教科書はつかうな!
 って書いておきましたわ」

とか何とか言って、満足げに、
係りの人に捨て台詞をして
帰って行った方がほとんどでした(苦笑)

面白かったのは、係りの人の顔。

最初の方は、
その捨て台詞に対してにこやかに答えているのですが、
数名を越えたあたりから、
僕達の小声での話し合いの中での発言から
「どうやら反対の意見の人間である」
ということに気づいたらしく、
しかも、一つ一つ問題点を指摘して、
読後感を確認して、
どの教科書が「一番教科書としてよいか?」ということを
いちいち議論して、検討して、
教科書の採点を行っているわけですから、
10秒くらいのちら見で帰っていく同志との差を
明らかに感じてばつが悪くなるのは当たり前です。

なるほど、反対意見の人でも
普通の感覚は持ち合わせているんですね、
と妙に納得したのを覚えています。

それにしても、
たった10秒から20秒で、
教科書のクオリティーが判断出来てしまう、
反対派の方々はすごいですね。
僕みたいな三流大学を出たような、
クズ大学生にはとても真似できません。

レポート用紙7枚くらいを添付して、
どの教科書を採択して欲しいか、
どの教科書が良いか、
アンケート用紙に添付して、
係りの人に満面の笑顔で、
「市民の貴重な意見です、
 丁寧に扱ってくださいね。
 すぐに破いて捨てないでくださいね」
と捨て台詞を吐いて帰ったのが
昨日のことのように思い出されます。

閑話休題。


そうやって、
分析作業をした結果。

やっぱり、
偏っているかどうかよりも、
なににもまして新しい歴史教科書は
圧倒的に内容も濃く、資料も豊富、
扱っている人物も申し分の無いボリューム。

残念ながら、
歴史教科書の中でのクオリティーはダントツです。

反対派の方、
イデオロギー勝負の前に、
教科書のクオリティー勝負に正直負けていることを、
まずは認めたほうが良いです。

そして、
このクオリティー勝負にまず勝たないと、
新しい教科書と同じ土俵に立つことが
まず不可能でございます。

勝負になりません。

一度、
何も先入観を与えず、
生徒に、他社の教科書と、
新しい教科書を見せてみるといい。

子供は冷徹に、
良いものを見抜きますよ。

特に、意欲のある子は
新しい歴史教科書の方が
分かりやすいといいます。

実証済みです。

よく、
「ここまで濃い内容は試験に出ない」
なんていう反対派の人がいますが、
いやいや。

そういう有識者の人って、
論理的思考能力が優れている人が多いはずなのに、
自分のイデオロギーを通したいから
無茶苦茶なことを言い出す。

出る出ないではなく、
きちんと理解できるか出来ないか。

社会は暗記教科だといいますが、
論理的に因果関係をしっかり結び付けないと、
長期的に頭の中に残ってくれません。

それに、
問題の問われ方が変わった途端に、同じ答えなのに、
問題が解けなくなるなんて子がいますが、
それはただただ語句の暗記に終始しているから。

論理的に因果関係が押さえられていれば、
そんなことは起きません。

自身が論理的で無ければなら無いはずの
「知識人」なんて言われる職業についていれば、
右とか左とかのイデオロギーに関係なく、
そんなことには容易に気づくはずなんですが・・・。

今の教科書では、
論理的に因果関係を考えることは
中々難しいのです。

その点、新しい教科書は
その意味において非常に優れていると思います。

だから、
新しい教科書を支持するのです。

決して、イデオロギーの争いで、
僕が右派だから支持するのではないのです。
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ゆきっち

歴史はそうですねぇ
うちもガイドという仕事をしていて、学生時代地理や歴史が大嫌いだったのに、なんで毎日こんなに勉強をしなければならないのかと職業の選択ミスをしたんじゃないかと散々文句を言っていましたがw
ガイドの仕事を楽しいと思うようになったのは、歴史というのは流れがあって、その流れに沿って覚えるとものすごく理解しやすくて自然と頭に入るものなんですよね。
学生時代の暗記学習とかとんでもないです>w<;

例をあげれば。。日光へ修学旅行へ連れて行くときにでも、杉並木から始まり、東照宮・・中禅寺湖と奥の奥まで歴史と絡んでいて休む暇もないほどのお話がたんまりあるんですよね~
上っ面だけの暗記ではとてもとても・・・・いろいろな事柄と結びつけながらどんどんと枝葉がついていくわけですしね
しっかり覚えようと思ったら、詳しく知る事が一番じゃないかと思いますけど、詳しさの境界線はわかりません(笑)
by ゆきっち (2009-08-19 19:28) 

コスモ牛丸

詳しさの境界線は、えらそうなことを言っておきながら僕もうまく線引きできる自身がありません^^;

ゆきっちさんがおっしゃっていることが全てだと思います。

上っ面の暗記ではなく、
より深く知ることで、理解することが大事なのです。
そのために最低限必要な「詳しさ」の見極めが非常に大切です。
by コスモ牛丸 (2009-08-19 22:01) 

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