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自業自得です。 [日本について考えてみる。]

現在、
小林よしのり著 「天皇論」を読んでいます。

天皇について書いてある本で、
多分一番詳しい。

しかも、
本当にこの国の伝統を後世に伝えようという
意欲がものすごく伝わってきます。
日本に対する深い愛情が感じられる作品です。

さて、最近思うことが一つ。
保守的な考え方が世の中に浸透してきて、
気軽に保守を自認することが出来るようになり、
その本質にあまり触れることなく
保守を名乗っている人が増えてきているように思います。

もちろん、自省を含めての話ですが。

社会は多分保守的な方向に行ったほうが
今の社会状況から考えても、うまく行くと思います。

ですが、
気軽に名乗れるというこの状況がもたらすものは、
おそらくは将来の破滅だと思います。

以下、その理由です。

何故保守主義というか、
保守思想というか、
右翼というか・・・、
そういったものが何故これほどまでに
受け入れられるようになったのか。

ものすごく簡単に言えば
左の学者がいい加減だったからでしょう。

一言で言えば不誠実。
資料の扱い方がずさん。分析能力も低い。
都合よく改ざんしたり、自分の論に都合の良い
資料しか扱わない。

すべてが自分たちの思想にぴったりと来る物で無いと、
認めない、場合によっては存在しないことにする。

真面目に研究している学者からすれば、
それはそれはものすごくはた迷惑な話です。

ただし、
異論を許さぬ空気を作ることにかけては超一流で、
長い間その空気を作り続けることには成功していました。
だから多くの人がその空気にだまされ続けたわけです。
この空気に関しては一目をおかなければなりません。
つい最近まで、風穴すら開けられていなかったのですから。

しかし、
もちろん、偽者の論理ですからメッキははがれおち、
その上追い討ちをかけるようにソ連崩壊、
東側諸国の民主化などでその存在意義が
完全に否定されてしまいます。

ちなみに。
何でこんなにすごい空気だったのか分からないくらい、
簡単にメッキがはがれます。
だって、ちゃんと大学の先生に言われたとおりに、
誠実に一次資料に当たって研究すれば、
誰にだってはがせますから。

ずさんな理解が生んだずさんな研究だったから、
現在ずたぼろにされてしまった左の人々。
その姿はかわいそうでありますが、
はっきり言えば自業自得です。
自分たちの都合のいいように
嘘をついていたわけですから。

気軽に名乗れたことによって、
起こってしまった破滅・衰退。
私はそう分析しました。


このことから
保守と呼ばれる人たちも学ばなければなりません。

かつては今、「保守ですよ」っていえるのと同じくらいに、
簡単に左翼と名乗ることが出来た。

恐らく、
左翼の中には本物の学者もおられたと思います。
でも、簡単に左翼と名乗れたことによって、
その本物の学者の劣化コピーも大量に生産されてしまった。
そして社会全体の意見が左翼的なものに支配された結果、
本物が見えなくなるくらい偽者が沢山出てきて、
結果本物が駆逐され、偽者だけになってしまった。

そして、その偽者たちが、
今度は正反対の意見の人たちに突っ込まれ始めた。
でも偽者だから戦えない。たちまち正しい意見に取って代わられた。

正しくて、
説得力のある本物の意見が保守側から出てきて、
今度はその意見が社会の中心に変わろうとしてきています。

保守陣営にとっての「冬の時代」は終わりを告げ、
暖かい春から夏になろうとしています。

ここで、
左翼陣営のように、
劣化コピーを増やしてしまうととても困るわけです。
将来の破滅を招きます。

自分にとって都合のいい情報ではなく、本物の情報を選び取り、
自らの研鑽を怠らずまっとうな努力を続ければ、
破滅は防げます。

難しいですが、努力し続けるしか無いでしょう。
タグ:保守
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